山本二三バイオグラフィー
生誕−1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代

月日 山本二三の軌跡(生誕−1970年代
1953 06/27 長崎県福江市(現五島市)に生まれる。
1963   小学生の頃、「わんぱく王子の大蛇退治」を見てアニメーションに触れる。
1969 04 離島し、岐阜県立大垣工業高校の定時制建築科に進学。同時に関ヶ原石材に入社。
1973 03 大垣工業高校を卒業。同時に関ヶ原石材も退社。
  上京し、猪狩工業所に入社。同時に、専門学校の夜間部に入学。
1974   アニメーション制作会社であるアド・コスモに入社。専門学校には引き続き在学。
  TVシリーズ「サザエさん」の背景を担当。話数は不明。
  TVシリーズ「ジムボタン」の背景を担当。話数は不明。
1975   TVシリーズ「少年徳川家康」の背景を担当。話数は不明。
  専門学校を卒業。
  TVシリーズ「一休さん」の背景を担当。話数は不明。
1976   アド・ジューブに移籍。
  武蔵野美術短期大学通信教育部美術科に進学。
1977   日本アニメーションに移籍。
  韓国の下請けスタジオ潤成実業に半年程出向し、TVシリーズ「あしたへアタック!」の美術監督を大山哲史と共同で務める。
  帰国後、TVシリーズ「シートン動物記 くまの子ジャッキー」に途中から参加。美術監督補を担当。
1978 04/04 TVシリーズ「未来少年コナン」(宮崎駿演出)放映開始。初めて単独で美術監督を務める。
  「未来少年コナン」制作中、千枝子氏と結婚。
1979 01/07 TVシリーズ「赤毛のアン」(高畑勲演出)放映開始。美術助手を担当。
  TVシリーズ「シートン動物記 くまの子ジャッキー」の美術補佐を担当。
  秋、テレコム・アニメーションフィルムに移籍。
12/15 映画「ルパン三世 カリオストロの城」(宮崎駿監督)公開。背景を担当。また、ハーモニー処理やブラシ処理などの作業も担当。
月日 山本二三の軌跡(1980年代
1980 03/15 映画「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」(杉山卓監督)公開。背景を担当。
  宮崎駿が「照樹務」名義で演出を務めたTVシリーズ「ルパン三世」の第145話『死の翼アルバトロス』と第155話(最終話)『さらば愛しきルパンよ』の美術設定を担当。シリーズ全体の美術監督が存在していたため、クレジットは「美術設定」となっているが、実際は美術監督の仕事内容を受け持った。
  「じゃりン子チエ」の制作のため、監督の高畑勲と共に大阪の下町を現地に住み込みながらロケハンする。
1981 04/11 映画「じゃりン子チエ」(高畑勲監督)公開。美術(実質的な美術監督)を務める。
06/08 TV「姿三四郎」(三家本恭美演出)放映。背景を担当。
08/01 映画「さよなら銀河鉄道999−アンドロメダ終着駅−」(りん・たろう監督)公開。背景を担当。
  ユリシリーズ31」のパイロットフィルムの美術を担当。
11 「名探偵ホームズ」の制作が開始され、近藤もメインスタッフとして制作に参加する。しかし、著作権の関係から制作が中断され、フィルムの完成は4話までだった。
1982 04/24 映画「浮浪雲」(真崎守監督)公開。背景を担当。
  「月刊アニメージュ」においてイラスト付エッセイ「スケッチブック」の連載を開始。
1983   「リトル・ニモ」の制作に参加。
1984 03/11 お蔵入りとなっていた「名探偵ホームズ 青い紅玉の巻/海底の財宝の巻」(宮崎駿監督)が「風の谷のナウシカ」と併映で公開。
美術監督を務める。
11/06 TVシリーズ「名探偵ホームズ」放映開始。山本が制作に携わった全4話分も同シリーズにおいて放映される。
12 パイロットフィルム版「NEMO」(近藤喜文監督)完成。美術監督を務める。
1985 01 ディズニーがテレコムに発注した「ワズルス」のプロモーションフィルムの美術監督を担当。
  TVシリーズ「おねがい!サミアどん」の背景を担当。クレジット表示は無し。
08 宮崎駿より「天空の城ラピュタ」の制作への参加を打診され、これを承諾。テレコムを退社し、フリーとなる。
1986 08/02 映画「天空の城ラピュタ」(宮崎駿監督)公開。野崎俊郎と共同で美術(実質的な美術監督)を務める。
当初は一背景スタッフとして参加する予定であった。また、高屋法子と共同でハーモニー処理も担当(こちらはクレジット表示無し)。
1987 02/21 OVA「夢幻紳士 冒険活劇編」(辻初樹演出)発売。美術監督を務める。
03/14 映画「ドラえもん のび太と竜の騎士」(芝山努監督)公開。背景を担当。クレジットの表示は無し。
03/14 映画「グリム童話 金の鳥」(平田敏夫監督)公開。背景を担当。
07/21 OVA「ロボットカーニバル」発売。オープニング、エンディング(両者とも大友克洋演出)の美術を担当。
08/15 記録映画「新文化映画 柳川堀割物語」(高畑勲監督)公開。アニメーションパートの美術を担当。
1988 04/16 映画「火垂るの墓」(高畑勲監督)公開。美術監督を務める。
  「NEMO」制作のため、フリーのままテレコムに復帰。
1989 07/15 映画「NEMO/ニモ」(「リトル・ニモ」より改題、波多正美、ウィリアム・T・ハーツ監督)公開。アートディレクター(美術監督)を務める。
09/22 OVA「恋子の毎日」(石黒昇監督)発売。背景を担当。クレジットの表示は無し。
12/16 映画「ゴジラVSビオランテ」(大森一樹監督)公開。イメージスケッチ、マットアートを担当。クレジットの表示は無し。
12/22 OVA「MIDNIGHT EYE ゴクウ 2」(川尻善昭監督)発売。背景を担当。クレジットの表示は無し。
12/23 映画「公園通りの猫たち」(中田新一監督)公開。アニメーションパートの美術を担当。
月日 山本二三の軌跡(1990年代
1990 02/24 映画「おじさん改造講座」(芝山努監督)公開。美術監督を務める。
  「おじさん改造講座」の制作終了後、テレコムを退社。新所沢にアパートを借り、個人事務所「シネマ・アート・クラブ」を設立。
03/29 TV「宇宙を夢見た男たち」(渡部高志監督)放映。美術監督を務める。。
04/01 OVA「藤子・F・不二雄 SF短編シアター 1 宇宙船製造法」(望月智充監督)発売。美術監督を務める。
04 16ミリフィルム「木龍とうるし」(今沢哲男監督)制作。背景を担当。クレジットの表示は無し。
07 教材用短編「金の小鳥」(神戸守監督)完成。美術監督を務める。
07/14 映画「それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲」(永丘昭典監督)公開。背景を担当。クレジットの表示は無し。
07/25 OVA「TOKUMAアニメビデオえほん はないちもんめ 5 草々丞の話」(有迫俊彦監督)発売。背景を担当。
12/05 映画「タイコンデロンガのいる海」(日巻祐二・神戸守監督)公開。美術監督を務める。
12/22 映画「風の名はアムネジア」(やまざきかずお監督)公開。背景を担当。クレジットの表示は無し。
1991 04 パイロット用の短編「トゥロンの冒険」(なかむらたかし監督)完成。美術監督を務める。
05/22 映画「とべ!くじらのピーク」(森本晃司監督)公開。背景を担当。クレジットの表示は無し。
07/20 映画「おもひでぽろぽろ」(高畑勲監督)公開。作景(実質的な背景)を担当。
  TVドラマ「のんのんばあとオレ」(兼歳正英監督)のアニメーションパート美術を担当。
12/21 山本の初演出作品「おにぎりころりん」を収録したOVA「アニメ・アート・ビデオ・コレクション」(第1巻)が日本コロムビアより発売。
山本は監督、キャラクターデザイン、美術監督を務める。
1992 03/21 OVA「アポロンビデオライブラリー10 くじらぐも」(山川浩臣)発売。美術監督を務める。
04 OVA「道元さま」(古川政美監督)発売。美術監督を務める。
  埼玉県狭山市に約十坪の事務所を借り、事務所を「絵映舎」に改名。
1993 03/22 OVA「リトルツインズ 春-1 森の神様フォーラボー」(土田勇監督)発売。背景を担当。
10/01 森康二の遺作「おおかみと7匹の子やぎ」(森やすじ監督)を収録したOVA「アニメ・アート・ビデオ・コレクション」(第4巻)が日本コロムビアより発売。山本は美術監督を務めた。
12/11 映画「COO 遠い海からきたクー」(今沢哲男監督)公開。美術監督を務める。
12/20 自身の著書「ニュータイプ イラストレイテッド・コレクション 山本二三画集 フィルムからの言葉」が角川書店より発行される。
12/31 景山民夫原作、山本二三画の絵本「ニュータイプ ガーデン・ストーリーズ COO 遠い海から来たクー」が角川書店より発行される。
1995 07/14 映画「耳をすませば」(近藤喜文監督)公開。美術を担当。
07/29 映画「はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア」(中村隆太郎監督)公開。背景を担当。
08/19 映画「アンネの日記」(永丘昭典監督)公開。背景を担当。
12/23 映画「MEMORIES EPISODE 1 彼女の想いで」(森本晃司監督)公開。美術を担当。クレジットの表示は無し。
1997 07/12 映画「もののけ姫」(宮崎駿監督)公開。男鹿和雄、田中直哉、武重洋二、黒田聡と共同で美術(実質的な美術監督)を務める。
07 教材用短編「ぼくの青空」(矢吹公郎演出)発売。美術監督を務める。
  埼玉県飯能市にアトリエ兼自宅を建設。
1998 02/28 映画「パーフェクトブルー」(今敏監督)公開。背景を担当。クレジットの表示は無し。
04/25 映画「蓮如物語」(葛西治監督)公開。背景を担当。
09/05 映画「SPRIGGAN」(川崎博嗣監督)公開。背景を担当。クレジットの表示は無し。
1999 01 教材用短編「はとよ ひろしまの空を」(矢吹公郎演出)発売。美術監督を務める。
08/21 ミュージッククリップ「CLOVER」(高坂希太郎監督)公開。美術監督を務める。
  短編作品「よっちゃんのビー玉」(青木悠三監督)完成。美術監督を務める。
月日 山本二三の軌跡(2000年代
2000 04 教材用短編「がんばれ!コボちゃん牛乳」(森田浩光演出)発売。美術監督、背景を務める。
2001 07/20 映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)公開。背景を担当。
2002 03/16 映画「パルムの樹」(なかむらたかし監督)公開。背景を担当。
2003 11/27 RPG「ワイルドアームズ アルターコード・F」発売。アニメーションパートの美術監督、背景を担当。
2004 02/21 映画「NITABOH 仁太坊 津軽三味線始祖外聞」(西澤昭男監督)公開。背景を担当。
10/04 TVシリーズ「ファンタジックチルドレン」(なかむらたかし監督)放映開始。美術監督を務める。
2005 05 絵映舎を有限会社化する。フリーランスの美術スタッフを社員として雇うことで、経済的に彼らを保護することが主な目的。
若手スタッフの育成にもそれまでより増して力を入れることとなった。
05/27 東京・高円寺のギャルリー・ジュイエにて「山本二三絵画展―アニメ映画背景の原画と絵画」が開催される。会期は5月29日まで。
07/23 映画「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」(水島精二監督)公開。背景協力を担当。
12/10 映画「あらしのよるに」(杉井ギサブロー監督)公開。背景を担当。
2006 07/15 映画「時をかける少女」(細田守監督)公開。美術監督を務める。絵映舎が初めて会社として美術部門をグロス受けした。
2007 01/31 「Digital Contents of the Year ‘06/第12回 AMD アワード」にて、大賞/総務大臣賞、Best Director賞を作画監督として受賞。
02/23 東京の板橋区立成増アートギャラリーにて「山本二三と絵映舎の仕事展」が開催される。会期は2月27日まで。
08/08 自身の著書「時をかける少女 ARTBOOK 〜山本二三と絵映舎の世界〜」が角川書店より発行される。
08/25 TV「ミヨリの森」放映。監督を務める。
2008 01/06 TVシリーズ「ポルフィの長い旅」(望月智充監督)放映開始。美術を担当。
07/05 映画「HIGHLANDER ハイランダー 〜ディレクターズカット版〜」(川尻善昭監督)日本公開。背景を担当。
2009 06/20 TV「川の光」放映。美術監督を務める。
11/21 映画「マイマイ新子と千年の魔法」(片渕須直監督)公開。背景を担当。
月日 山本二三の軌跡(2010年代
2010 06/26 映画「宇宙ショーへようこそ」(舛成孝二監督)公開。背景を担当。
08/01 埼玉県飯能市吾野町の古民家にて「山本二三背景画展」が開催される。会期は8月31日まで。
10/13 GLAYのアルバム「GLAY」初回限定盤のDVDに収録された短編映画「Je t'aime」(押井守監督)の背景を担当。
12/18 映画「くまのがっこう 〜ジャッキーとケイティ〜」(児玉徹郎監督)公開。美術監督を務める。
2011 07/16 兵庫県神戸市の神戸ビエンナーレにて「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展〜天空の城ラピュタ・火垂るの墓・時をかける少女〜」が開催される。会期は9月25日まで。
2012 03/01 自身の著書「山本二三 背景画集」が廣済堂出版より発行される。
05/19 映画「虹色ほたる 〜永遠の夏休み〜」(宇田鋼之介監督)公開。背景を担当。
07/05 RPG「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」発売。背景美術を担当。
07/07 映画「グスコーブドリの伝記」(杉井ギサブロー監督)公開。背景を担当。
2013 08/20 自身の著書「山本二三 風景を描く」が美術出版社より発行される。
2014   TV「ばらかもん」公式ウェブサイトのキービジュアル・アートワークを担当。

太字…山本二三が実制作に携わったアニメーション作品
赤太字…山本二三がメインスタッフ(美術監督、演出等)として実制作に参加したアニメーション作品
青太字…山本二三が原作あるいは著作のアニメーション以外の作品
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