男鹿和雄バイオグラフィー
生誕−1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代

月日 男鹿和雄の軌跡(生誕−1970年代
1952 02/29 秋田県太田町(現大仙市)に生まれる。
1970 04 地元の高校を卒業後、上京して東京のデザイン学校に入学。しかし、1年程通った後に中退。
1971   測量などのアルバイトをして生計を立てる。
1972   小林プロダクションに入社。社長の小林七郎に会うまで、アニメーションに関する知識はほとんど無かった。
  TVシリーズ「樫の木モック」の背景を担当。
  TVシリーズ「ど根性ガエル」の背景を担当。
1973 03/17 映画「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」(高畑勲演出)公開。背景を担当(クレジットの表示無し)。
  TVシリーズ「侍ジャイアンツ」の背景を担当。
1974   TVシリーズ「はじめ人間ギャートルズ」の背景を担当。
1975   TVシリーズ「ガンバの冒険」の美術設定と背景を担当。
  「ガンバの冒険」の制作終了後、小林プロダクションを退社。その後、半年ほど旅行し続ける。
1976   旅行の途中で貯金が無くなってきたことから、仙台で看板製作の仕事に就く。
1977   夏休みに小林プロダクションに遊びに行った際、「家なき子」の制作が控えていることを理由に復帰を誘われる。
その後、仙台の看板製作の仕事を辞め、同社に復帰。
  TVシリーズ「元祖天才バカボン」の美術設定を担当。
  TVシリーズ「家なき子」の美術設定と背景を担当。
1978   TVシリーズ「宝島」の美術監督補を担当。
1979 09/08 映画「エースをねらえ!」(出崎統監督)公開。背景を担当。
09/28 TV「アンネの日記 アンネフランク物語」(岡部英二演出)放映。背景を担当。
月日 男鹿和雄の軌跡(1980年代
1980 06/13 TV「坊っちゃん」(竹内啓雄演出)放映。背景を担当。
07/26 映画「まことちゃん」(芝山努監督)公開。背景を担当。
10/13 TVシリーズ「あしたのジョー2」(出崎統演出)放映開始。美術監督を務める。
1981 03/14 映画「ユニコ」(平田敏夫演出)公開。マッドハウスに出向し、美術(実質的な美術監督)を務める。
07/04 映画「あしたのジョー2」(出崎統監督)公開。美術設定を担当。
1982 07/03 映画「コブラ SPACE ADVENTURE」(出崎統監督)公開。美術監督補佐を担当。
  「コブラ」制作終了後の5〜6月頃、小林プロダクションを退社。
  マッドハウスに出向していた椋尾篁に誘われ、同社に移籍。
1983 03/12 映画「幻魔大戦」(りん・たろう監督)公開。ニューヨークのシーンの背景を中心に美術を担当。
07/16 映画「ユニコ 魔法の島へ」(村野守美監督)公開。背景を担当。
07/21 映画「はだしのゲン」(真崎守監督)公開。美術監督を務める。
  「カムイの剣」制作のため、北海道や下北半島を取材する。
1984 07/07 映画「SF新世紀レンズマン」(広川和之・川尻善昭監督)公開。背景を担当。
1985 03/09 映画「カムイの剣」(りんたろう監督)公開。美術を担当。
1986 06/14 映画「はだしのゲン 2」(平田敏夫監督)公開。美術を担当。
12/20 映画「時空の旅人」(真崎守監督)公開。美術監督を務める。
1987 04/04 映画「ほえろブンブン」(平田敏夫監督)公開。美術を担当。
04/25 映画「妖獣都市」(川尻善昭監督)公開。美術監督を務める。
  宮崎駿に誘われ、「となりのトトロ」の制作に参加。従来以上に密度の高い作業を要求される。
1988 04/16 映画「となりのトトロ」(宮崎駿監督)公開。美術(実質的な美術監督)を務める。
08/07 TV「夏服の少女たち ヒロシマ・昭和20年8月6日」(平田敏夫演出)放映。美術を担当。
「となりのトトロ」終了後、一旦マッドハウスに戻り、同作品の制作に参加した。
10/05 OVA「悪魔の花嫁 蘭の組曲」(りんたろう・江幡宏之演出)発売。背景を担当。
10/25 OVA「魔界都市〈新宿〉」(川尻善昭演出)発売。背景を担当。
  再び宮崎駿に誘われ、「魔女の宅急便」の制作に参加。
1989 01/27 OVA「MIDNIGHT EYE ゴクウ」(川尻善昭演出)発売。背景を担当。
07/29 映画「魔女の宅急便」(宮崎駿監督)公開。背景を担当。ウルスラが描いていた絵も男鹿の担当であった。
12/22 OVA「MIDNIGHT EYE ゴクウ2」(川尻善昭演出)発売。背景を担当。
月日 男鹿和雄の軌跡(1990年代
1991 07/20 映画「おもひでぽろぽろ」(高畑勲監督)公開。美術監督を務める。
11/02 映画「うる星やつら いつだってマイ・ダーリン」(山田勝久監督)公開。背景を担当。
1992 07/18 映画「紅の豚」(宮崎駿監督)公開。美術を担当。
1993 06/05 映画「獣兵衛忍風帖」(川尻善昭監督)公開。背景を担当。
11 C.W.ニコル著「LETTERS−赤鬼からの便り」発行。 口絵を担当。
1994 07/16 映画「総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ」(高畑勲監督)公開。美術監督を務める。
1995 07/14 映画「耳をすませば」(近藤喜文監督)公開。美術を担当。
07/14 映画「On Your Mark」(宮崎駿監督)公開。美術を担当。
  「耳をすませば」の制作終了後、スタジオジブリを辞める。以降はフリーの立場からアニメーションの制作に参加。
1996 06/30 自身の著書「ジブリ THE ART シリーズ 男鹿和雄画集」が徳間書店より発行される。
  「もののけ姫」制作中、吉永小百合氏よりCD「第二楽章」の挿画を依頼される。男鹿はこれを承諾する。
1997 03/31 前田幸恒著「映画興行師」が徳間書店より発行される。挿絵を担当。
06/21 CD「第二楽章」がビクターエンタテインメントより発売される。挿画を担当。
07/12 映画「もののけ姫」(宮崎駿監督)公開。山本二三、田中直哉、武重洋二、黒田聡と共同で美術(実質的な美術監督)を務める。
12/20 映画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌」(辻初樹監督)公開。背景を担当。
1998 01/25 吉永小百合編・構成、男鹿和雄画の「詩画集 小さな祈り」が汐文社より発行される。
1999 07/23 CD「第二楽章 長崎から」がビクターエンタテインメントより発売される。挿画を担当。
  1999から2002年にかけて、中経出版からの依頼により、中小企業向けの業界誌や単行本の表紙イラストを担当する。
月日 男鹿和雄の軌跡(2000年代
2000 03/25 吉永小百合編、男鹿和雄画の「第二楽章 ヒロシマの風」が角川文庫より発行される。
  2000年5月から2006年4月にかけて、「家の光協会」発行の月刊誌「ちゃぐりん」の表紙イラストを担当する。
07/25 吉永小百合編、男鹿和雄画の「第二楽章 長崎から」が講談社より発行される。
2001 04/21 映画「VAMPIRE HUNTER D」(川尻善昭監督)公開。背景を担当。
07/20 映画「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)公開。背景を担当。
10/01 三鷹の森ジブリ美術館が開館。1999年版の原初案「コロの大さんぽ」が2階のギャラリーに一部展示される。男鹿は背景を担当。
尚、本編のアニメーションは別スタッフによって制作され、2002年1月3日より同館にて上映された。
12/15 映画「犬夜叉 時代を越える想い」(篠原俊哉監督)公開。背景を担当。
2002 03/30 映画「WXIII 機動警察パトレイバー」(高山文彦監督)公開。美術協力を担当。
07/20 映画「猫の恩返し」(森田宏幸監督)公開。背景を担当。
10/02 映画「空想の空とぶ機械達」(宮崎駿監督)が三鷹の森ジブリ美術館にて公開。背景を担当。
2003   スタジオジブリが発行する月刊誌「熱風」において、「1960年代 秋田・遊びの風景」を連載。2003年4月号から2004年3月号まで。
08/10 山本素石原作、男鹿和雄作画の絵物語「ねずてん」がアインズより発行される。
2004   スタジオジブリが発行する月刊誌「熱風」において、「1960年代 秋田・食の風景」を連載。2004年4月号から2005年3月号まで。
07/15 都営地下鉄三田線大手町駅の改札前にて、「大手町ミュージアム」の一環として「男鹿和雄の世界」と題した展示が行われる。
11/20 映画「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)公開。背景を担当。
2005   フィリア美術館にて「原爆詩画集『第二楽章』の世界」と題した展示会が開催される。
09/30 自身の著書「ジブリ THE ART シリーズ 男鹿和雄画集 2」がスタジオジブリより発行される。
2006 06/21 CD「第二楽章 沖縄から 『ウミガメと少年』(野坂昭如作)」がビクターエンタテインメントより発売される。挿画を担当。
06/30 宮沢賢治原作、男鹿和雄翻案の絵物語「種山ヶ原の夜」がスタジオジブリより発行される。
07/07 DVD「種山ヶ原の夜」がブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(現ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)より発売される。脚色、作画、演出を務める。
07/15 映画「時をかける少女」(細田守監督)公開。背景を担当。
07/29 映画「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)公開。背景を担当。
11/04 イハラ・ハートショップにて「『ねずてん』原画展」が開催される。期間は11月14日まで。 
2007 07/21 山本素石原作、男鹿和雄作画の「ねずてん 下絵集」がアインズより発行される。
07/21 「ジブリの絵職人 男鹿和雄展 図録」が日本テレビ放送網より発行される。
07/21 東京都現代美術館にて「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」が開催される。期間は10月1日まで。
12/19 DVD「ジブリの絵職人 男鹿和雄展 トトロの森を描いた人。」がウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントより発売される。
2008 04/30 野坂昭如作、男鹿和雄絵の「野坂昭如 戦争童話集 沖縄篇 ウミガメと少年」がスタジオジブリより発行される。
07/05 映画「HIGHLANDER ハイランダー 〜ディレクターズカット版〜」(川尻善昭監督)日本公開。背景を担当。
07/19 映画「崖の上のポニョ」(宮崎駿監督)公開。背景を担当。
2009 06/20 TV「川の光」放映。背景を担当。
07/31 自身の少年時代の遊び描いた画文集「秋田、遊びの風景」がスタジオジブリより発行される。
08/01 映画「サマーウォーズ」(細田守監督)公開。背景を担当。
月日 男鹿和雄の軌跡(2010年代
2010 07/17 映画「借りぐらしのアリエッティ」(米林宏昌監督)公開。背景を担当。
2012 04/07 映画「ももへの手紙」(沖浦啓之監督)公開。背景を担当。
2013 11/23 映画「かぐや姫の物語」(高畑勲監督)公開。美術(実質的な美術監督)を務める。
2014 07/19 映画「思い出のマーニー」(米林宏昌監督)公開。背景を担当。
2015 03/22 東京アニメアワードフェスティバル2015の「アニメ オブ ザ イヤー部門」にて美術監督賞を受賞。
07/11 映画「バケモノの子」(細田守監督)公開。背景を担当。
09/30 吉永小百合編、男鹿和雄画の「第二楽章 ヒロシマの風」がスタジオジブリより発行される。

太字…男鹿和雄が実制作に携わったアニメーション作品
赤太字…男鹿和雄がメインスタッフ(美術監督、演出等)として実制作に参加したアニメーション作品
青太字…男鹿和雄が原作あるいは著作のアニメーション以外の作品
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