このページでは、「耳をすませば」の制作において参考にされた聖蹟桜ヶ丘とその周辺の風景を、映画のシーン順に紹介していきます。
説明文の後の「時間」は、「耳をすませば」DVDの該当箇所の時間を基にしています。
「フィルムコミック」は、「アニメージュ コミックス スペシャル フィルム・コミック 耳をすませば」(1995年、徳間書店発行)の該当箇所の巻数とページ数を基にしています。
2学期になり、映画では学校でのシーンが多くなります。
写真は小金井市立小金井第一中学校で、「耳をすませば」の制作にあたり、取材に協力しています。
建物の外観は似ていませんが、雫と聖司がすれ違う渡り廊下や、高坂先生のいる保健室などはかなり参考にされているらしいです。オフ会で本校の卒業生の方とご一緒した時に聞きました。
保健室で「カントリー・ロード」の訳詩を見せた日の放課後、登校時には降っていた雨が上がり、雫が傘を持ちながら図書館へと向かうシーンです。
手前に大栗川が流れ、写真では分かりづらいですが、奥に多摩川が流れています。
大栗川、多摩川の両方に橋がかかっている点、左側に丘陵の端っこが見える点も同じです。
(時間:37分38秒、フィルムコミック:第2巻P44・1コマ目)
歩いている雫を後ろから映したシーンです。
桜ヶ丘周辺で丘の端を通る直線道路はここしかないので撮影しました。
作中の道路は2車線ですが、実際は1車線で幅が狭いです。また、写真と違い電柱が道路の右側(山側)にあります。
(時間:37分44秒、フィルムコミック:第2巻P45・1コマ目)
地球屋の方角が気になり、雫が右を向くのに合わせて画面がパンするシーンです。
狭い車道の奥に階段が見えます。
(時間:37分51秒、フィルムコミック:第2巻P44〜45・2コマ目)
地球屋へと行き先を変えるシーンです。後ろに電柱と丘陵が見えます。
作中では、前のシーンでは電柱が道路の山側にありますが、このシーンではなぜか谷側にあります。
(時間:37分53秒、フィルムコミック:第2巻P46・1〜2コマ目)
雫が階段を昇っていくシーンです。作中の階段には真ん中の手すりが無く、両脇に植物が植えられています。
(時間:37分58秒、フィルムコミック:第2巻P46・3コマ目)
その日の夜、杉村に告白の手紙の返事を頼まれて泣いてる夕子と雫がベンチに座ってるシーンです。
街燈の青い柱の形と、その柱と後ろの階段の手すりの位置関係が非常に似ている場所があったので撮影しました。
愛宕団地の一角にある公園です。
(時間:40分14秒、フィルムコミック:第2巻P60・3〜4コマ目)
位置と形状は違いますが、公園内にはベンチもあります。
次の日の放課後に杉村が雫に告白をした神社です。
写真左は作中と同じアングルで撮影しましたが、これだと社殿上部が木の陰になって見えません。
写真右は社殿を正面から撮影したものですが、社殿上部も作中とほぼ同じ造りになってるのが分かります。
(時間:41分36秒、フィルムコミック:第2巻P68・1〜2コマ目)
座っている雫のアップです。社殿の造りは細かいところまで作中と同じになっています。
(時間:41分45秒、フィルムコミック:第2巻P69・1コマ目)
杉村が雫に告白するシーンです。
このアングルからでも社殿はほぼ同じ造りなのが分かりますが、作中では階段の上に賽銭箱が置かれています。
(時間:42分26秒、フィルムコミック:第2巻P74・2コマ目)
杉村が「俺のこと嫌いか?付き合ってる奴がいるのか?」と問い詰めるシーンです。
杉村の背後に映っている鳥居が写真とほぼ同じです。
(時間:42分36秒、フィルムコミック:第2巻P75・1コマ目)
問い詰められた雫が「付き合ってる人なんかいないよ」と答えるシーンです。
(時間:42分40秒、フィルムコミック:第2巻P75・2コマ目)
杉村が「ただの友達か」と言うシーンです。
(時間:43分05秒、フィルムコミック:第2巻P77・3コマ目)
神社で杉村に告白された後、雫は一旦家に帰って着替えをし、地球屋を目指して再び外出します。
写真は駅を降りた雫が画面手前側に歩いてくるシーンです。
(時間:45分03秒、フィルムコミック:第2巻P87・1〜3コマ目)
うつむき加減に雫が坂を登るシーンです。しつこいようですが、作中ではこちら側に歩道はありません。
(時間:45分14秒、フィルムコミック:第2巻P88・2コマ目)
階段を登るシーンです。
階段の向こうに松の木が見えるのは同じですが、作中では階段に踊り場があります。
(時間:45分18秒、フィルムコミック:第2巻P88・3コマ目)
地球屋で「カントリー・ロード」を歌った後、聖司に送ってもらい、そして分かれるシーンです。
作中では神社の鳥居が階段の上にあります。
写真の左側は撮影時は民家の敷地になっていて黒い柵が設置されていますが、映画公開当時は空地で柵も作中のそれと似たようなものでした。
(時間:60分13秒、フィルムコミック:第3巻P21・4コマ目)
一度は家に向かって歩き出した雫が、聖司に呼び止められて振り返るシーンです。
右側に神社の石垣が見えるのは作中と同じですが、上の写真同様、左側は撮影時は民家の黒い柵になっています。
(時間:60分20秒、フィルムコミック:第3巻P22・5コマ目)
雨上がりの学校の屋上からの眺めです。送電線の走り方や丘の上の住宅の建ち方が何となく似ているので撮影しました。
(時間:66分04秒、フィルムコミック:第3巻P58〜59)
雫が地球屋で西司朗に自分の小説にバロンを登場させる許可を貰った後に歩いているシーンです。
ガードレールの形状は違いますが、歩道のアスファルトが赤で、緑の柵があり、柵の向こうに木々と丘の下の住宅地が見えるところが同じです。
(時間:75分30秒、フィルムコミック:第3巻P110・1コマ目)
歩いている雫が「原石・・・ラピス・ラズリの鉱脈・・・」と呟くシーンです。
道路と丘の下の住宅地には作中ほど高低差はありません。
(時間:75分36秒、フィルムコミック:第3巻P110・2〜3コマ目)
図書館で調べものをしている雫の前に聖司が現れ、翌日のイタリア行きを告げた後の帰りのシーンです。
図書館で本を読む2人のカットが街燈へと変わりますが、それによく似た街燈を愛宕団地の公園内にあります。
(時間:79分15秒、フィルムコミック:第3巻P134・1コマ目)
図書館の前で別れる雫と聖司の後ろに映っていた街並みです。
作中、聖蹟桜ヶ丘駅周辺の建物が一番忠実に描かれているシーンです。
(時間:79分26秒、フィルムコミック:第3巻P135・1〜3コマ目)
ほぼ同じ場所から、作中と同じように夜に撮影しました。
画面の中央に京王百貨店の、右下にHOTEL桜ヶ丘のネオンが光っている点が同じです。
HOTEL桜ヶ丘のネオンは聖司が画面右にフレームアウトした後に見えてきます。
(時間:79分55秒、フィルムコミック:第3巻P137・3コマ目)
自転車で坂を登り始めた聖司に「行ってらっしゃーい」と雫が声をかけるシーンです。
(時間:79分56秒、フィルムコミック:第3巻P137・4コマ目)
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