崖の上の一軒家に向かう途中、鞆港バス停の近くにこんなものがありました。穴から顔を出して、観光客が次々に記念撮影していました。
同じ場所にポニョを乗せた神輿もありました。鞆の浦は祭りが多いことでも有名なんですが、この"ポニョ神輿"は新たな名物になるかもしれません(笑)。
崖の上の一軒家に行くには、急な階段を上らなければなりません。階段の途中にNPO「鞆まちづくり工房」があります(写真右)。
階段を上りきると、一軒家の屋根が見えてきました!この辺りは大可島城の跡地で、海側半分が一軒家の敷地に、山側半分は円福寺の境内になっています。写真右が円福寺です。
一軒家の敷地には2つの出入り口がありましたが、いずれも閉められたままでした。普段は空き家になっているようです。このため、以下の写真は敷地外から撮影したものです。
正面と斜めからの建物の外観です。建物の向こう側には海が広がっています。2004年11月のスタジオジブリの社員旅行の際、宮崎監督、高畑監督、鈴木プロデューサーらはこの民家に宿泊されたそうです。その後も宮崎監督は2度ここに滞在し、映画の構想を練りました。
外からでも炊事場は確認できました。2007年3月放映の「プロフェッショナル 仕事の流儀」において、宮崎監督がここで自炊する姿が放映されています。
常夜灯から見た一軒家(写真左)と、鞆港の埠頭から見た一軒家(写真右)です。本当に崖の上に建っていて、宗介の家もこの一軒家がモデルになっていると思って間違いないでしょう。ただし、建物の外観は全く似ていません。
一軒家の近くでカニを発見!崖の上まで上ってくるものなんですね。映画でも"生命の水"のおこぼれにカニが群がるシーンがありましたし、宮崎監督も崖の上でカニを見たのでしょうか。
帰り道、人懐っこい猫に遭遇しました!この猫、人を怖がるどころか自分から近寄ってきて足にスリスリしてきたり、お腹を見せて撫でさせてくれました(笑)。後に分かったことですが、この猫は「鞆まちづくり工房」さんが飼っているショートくんらしいです。「ポニョの生まれた町・鞆の浦/仲良し犬と猫」を参照。
猫と言えば、鞆の浦は非常に猫が多い街としても有名です。街中の至るところで猫の姿を見ることができます。漁師のおこぼれにありつけるため、餌には困らないのでしょう。猫好きの写真家も鞆の浦によく撮影しに来ると聞きます。
一軒家の崖下には、こんな祠があります。映画には登場しませんでしたが、宮崎監督のイメージボードには宗介の家の崖下に祠が描かれた絵もあり、それは「崖の上のポニョ」のイメージアルバムのジャケットにもなっています。
写真右は海側から見た一軒家と祠です。崖はジャケットの絵ほど高くはないんですが、位置関係は同じです。
ホテルのチェックインまでまだ時間があったので、宮崎監督が設計に携わった「御舟宿いろは」に立ち寄りました。
ここはいろは丸事件の賠償交渉が行われた旧魚屋萬蔵宅で、数年間空き家になっていたところを鞆まちづくり工房さんが買い取り、宮崎監督のイメージスケッチを元にして旅館に改修されました。
1階は喫茶店になっていて、宿泊客以外の人も利用できます(写真左)。窓はステンドガラスになっていて、これも宮崎監督のデザインです。私はケーキセットを注文しました(写真右)。甘さ控えめのシフォンケーキがおいしかったです。
ポニョに関するグッズも販売されていました。
この日、よみうりテレビ系列の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」の取材が行われていました。取材といってもあまり堅苦しいものではなく、終始和やかな雰囲気で会話が進んでいました。ポニョ効果による観光客増や埋立架橋問題が話題の中心でした。
まだ時間があったので、福禅寺にも立ち寄りました。写真左は本殿です。
本殿に隣接している対潮楼からは弁天島(手前)と仙酔島(奥)がよく見えました(写真右)。
弁天島のアップです。お堂と鳥居は夜になるとライトアップされます(写真右)。
ホテルで夕食を済ませた後、夜の鞆の浦を見ようと再び外出しました。渡船場の横にある防潮堤から見た満月です。
天気がいい日の瀬戸内海は、外海と違って波が立たずに静かなため、月明かりを綺麗に反射します。
「崖の上のポニョ」の冒頭がまさにこんな感じでした。宮崎監督もこの光景を見たのかも知れませんね。
夜の鞆の街並です。江戸情緒が残ってて、夜になるといっそう風情がありました。
写真左は鞆港から常夜灯を写したものです。左側の赤っぽい光が常夜灯の光です。
医王寺から望む鞆の浦の夜景です。小さな街なのでそれほど光は多くありませんが、明かりが海に反射していて綺麗でした。この撮影場所の裏側にはお墓があり、夜の医王寺は結構怖いです(笑)。
これで1日目のレポートは終了です。2日目はポニョのラストシーンの公園のモデルになった瀬戸内海国立公園後山や仙酔島などの模様をレポートします。
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