2011年5月、「もののけ姫」のロケ地の1つである屋久島を旅行したのですが、その途中、再び鞆の浦を訪れました。
目的は鞆の浦の名物の1つである観光鯛網です。前回、鞆の浦に来たのは9月だったため、5月にしか開催されない観光鯛網は見ることができなかったのです。「崖の上のポニョ」において、多数の幟を掲げた船団がポニョと宗介の前に現れるシーンがありますが、これは鞆の浦の観光鯛網がモデルになっていると思われます。
このページではその観光鯛網の様子を紹介します。
観光鯛網を見るには、まずは鞆の浦の渡船場から仙酔島へと渡らなければなりません。
写真は鞆の浦と仙酔島を結ぶ平成いろは丸です。
平成いろは丸は2010年1月に就航した新しい船で、以前は第二べんてんのみが就航していました。
3年前はこちらの船で仙酔島に渡りましたが、現在は平成いろは丸がメインになっているようです。
観光鯛網が行なわれている時間帯は、普段の渡船場ではなく、海水浴場に設置されている臨時渡船場から上陸することになります。すでに多数の幟を掲げた鯛網漁の漁船が海水浴場に停泊していました。
漁船が鯛網漁に出港する前に、弁財天の使いである乙姫様が航海の安全と大漁を祈願する舞を踊ります。
同時に樽太鼓が打ち鳴らされ、勇ましい大漁節が砂浜に響き渡ります。
舞が終わると乙姫様や漁師から紅白餅が投げられ、それをゲットしようと多くの観光客が漁船の前に群がります(笑)。
観光客は写真のフェリーに乗船し、そこから鯛網漁の様子を観覧することになります。
仙酔島から出港すると、まずは弁天島に上陸し、弁財天に大漁祈願に参ります。
弁天島での大漁祈願が終わると、漕出式が行なわれます。船団が左に3回周ります。
漕出式が終わると、船団は一旦鞆の街近くを通ります。
やがて沖合にある漁場に到着し、鯛網漁のための網が投げ入れられます。
投げ入れられた網が絞られ、漁船同士の間隔が徐々に小さくなっていきます。
網が一定の大きさまで絞られたら、2隻の漁船によって網が引き上げられます。
網には大量の魚がかかっています。
網が引き上げられると、観光客はフェリーから漁船へと乗り移ることができます。
上の2枚の写真は漁船へ乗り移った時に撮影した魚の写真です。獲れた鯛はその場で1500円で即売されます。
鯛網漁が終わると、フェリーは鞆の浦周辺をクルージングします。
沖合から鞆のシンボルである常夜灯を見ることができます。
宮崎監督が滞在した崖の上の民家を海側から眺めることができたのはこの時が初めてでした。
帰りは、臨時渡船場からではなく普段の渡船場から鞆の浦へと出港することになります。
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