安房地区にある民宿「水明荘」です。スタジオジブリのスタッフはこの民宿に宿泊しました。
というわけで、私もここに泊まることにしました。
水明荘にはスタッフによる寄せ書きが飾られていました。中央には宮崎監督のイラストも描かれています(写真右)。
スタッフ全員がブタになっているのが宮崎さんらしいですね(笑)。
この絵はスタッフが水明荘の流し船に乗った時の絵のようです。
写真左がその流し船です。この船で安房川をクルージングします。
写真右は河口近くの安房川の様子で、右側の白い建物が水明荘です。
寄せ書きにはスタッフが思い思いのイラストを描いていました。左上が宮崎駿監督、右上が山本二三美術監督、左下が安藤雅司作画監督、右下がCG制作の百瀬義行さんの寄せ書きです。
宮崎監督のイラスト付サインも飾られていました。
左上は1995年5月19日、つまりロケハンの最終日に書いたサインです。
他の3枚は1998年6月、上條恒彦さんとプライベートで来ていた時のサインのようです。
上條さんのサインもありました。1997年6月13日ということは、「もののけ姫」のアフレコが終わった後ですね。
宮崎監督に紹介されて上條さんもこの民宿に泊まったのでしょうか。
写真右は1998年6月に宮崎監督と上條さんがプライベートで来ていた時の写真を写したものです。
お2人は信州の山小屋ではご近所付き合いの仲で、上條さんは3つの宮崎監督作品で声の出演をしています。
3日目の主要目的地はヤクスギランドです。
民宿で朝食を済ませた後、レンタカーを借りて目的地に向かいました。
途中、屋久杉自然館に立ち寄りました。
屋久杉ことを中心に、屋久島の植生について様々な展示物で分かり易く解説しています。
ヤクスギランドの入口(写真左)と案内板(写真右)です。
ヤクスギランドは安房川の支流である荒川の上流部にある自然保養林で、林内では様々な屋久杉を観察することができます。スタジオジブリのスタッフは1995年5月17日にここをロケハンしています。
中に入るには、入林協力金として300円を入口で支払わなければいけません。所要時間が30分、50分、80分、150分の4つのコースがあり、有名な屋久杉が多く見ることができる150分コースを歩くことにしました。
歩道は整備されていて、とても歩きやすいです。
千年杉です。樹齢が1000年以上のスギを「屋久杉」といい、それ以下のスギを「小杉」といいます。
1000年と言えば長い年月ですが、このスギは屋久杉の中では若い個体です。
花崗岩のやせた土壌に生える屋久島のスギは成長が遅くて木目が詰まり、多雨で湿潤な環境から樹脂が多くなって腐りにくくなるため、他の地域のスギに比べて寿命が長くなります。スギの寿命は200年から300年と言われていますが、屋久島では1000年以上生きるスギが珍しくはありません。
ひげ長老です。
蛇紋杉です。1997年9月に屋久島を襲った台風19号によって倒木となってしまいました。
天柱杉です。ヤクスギランドにあるスギの中では一番樹高が高いスギです。
母子杉です。2本の杉が根元で合体したような形になっている。大きい方の母杉は既に枯死しています。
三根杉です。倒木の上に更新したスギとみられ、根元が非常に太いです。
本来なら80分コースでしか通らないつつじの河原にまで足を運んでみました。
花崗岩がゴツゴツした河原は、どことなくアシタカとサンが出会った河原に似ています。
仏陀杉です。
双子杉です。倒木の上に2つスギが生育して写真のような姿になっています。
くぐり杉です。根元がかなり高い位置で二股に分かれており、屈まなくても人が下を通ることができます。
身長が高い私でも余裕で通ることができました。
写真左がヤクスギランドの出口です。写真を撮りながらゆっくりと散策したため、170分くらいかかりました。
ヤクスギランドと道路を挟んで反対側にある「森泉」(写真右)という休憩施設で30分程休息しました。
某モデルさんとは無関係です(笑)。
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