2011年5月、私は「もののけ姫」に登場するシシ神の森のロケ地となった屋久島に行ってきました。
映画の公開から遡ること2年、1995年5月14日から19日にかけて、宮崎駿監督と美術の山本二三さんをはじめとしたスタジオジブリのスタッフが屋久島でロケハンを行なっています。そこで、同じ時期に屋久島に行くことで「もののけ姫」の世界観を感じて来ようと思ったわけです。
※注意
よく「屋久島が『もののけ姫』の舞台だ」と言われることが多いのですが、屋久島は「もののけ姫」の世界観をつかむためにスタッフがロケハンを行なった場所であり、物語の舞台になったわけではありません。「もののけ姫」の舞台は様々な考証を重ねると製鉄業が盛んだった山陰地方だと思われます。
屋久島入島の前日、東京を出発した私は、途中「崖の上のポニョ」のロケ地である広島県福山市の鞆の浦に立ち寄り、名物の観光鯛網を観覧し、鹿児島市内のホテルに1泊しました。
翌朝、ホテルを出発し、バスで鹿児島港まで移動し、8時30分出港のフェリー屋久島2で屋久島に向かいます。
若干モヤがかかっていましたが、船内からは桜島(写真左)も開聞岳(写真右)もよく見ることができました。
九州本土最南端の佐多岬です。ここから外海に出ると波が高くなりました。
途中、高速船ロケットとすれ違いました。高速船だとフェリーの約半分の時間で移動できるのですが、初日はゆったりと景色を楽しみたかったので敢えてフェリーで移動しました。
やがて、遠くにうっすらと屋久島が見えてきました。時間が経つにつれてくっきりと、そして大きく見えてきます。
鹿児島港を出港して4時間でフェリーは宮之浦港に到着します。港の近くに世界遺産登録の記念碑がありました。
初日の午後は時間が余っているので、島内最大の集落である宮之浦地区を観光することにしました。
写真は屋久島環境文化村センターです。屋久島の自然・文化に関する映像解説を大画面で見ることが出来、島の環境について様々な展示物で分かり易く説明しています。
宮之浦港のすぐ近くにありますし、島の予備知識を入れるためにも最初に立ち寄っておきたい場所です。
屋久島観光センターです。島内最大の物産館で、お土産はここで買うのがオススメです。登山届も提出できます。
益救神社です。「やくじんじゃ」と読みます。宮之浦岳、永田岳、栗生岳の奥岳三山の神を祀っています。
屋久島町歴史民俗資料館です。屋久島の産業や島民の暮らしなどを紹介しています。
入島1日目は宮之浦地区のホテルに泊まりました。2日目はシシ神の森内部のイメージとなった白谷雲水峡に足を運びました。次のページではその模様をお伝えします。
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